マンションの大規模修繕を計画している方、あるいは現在進行中の方にとって、追加費用は大きな懸念事項ではないでしょうか。当初の見積もり通りに工事が進むことはまれで、多くのケースで追加費用が発生しています。
追加費用が発生する主な原因は、工事開始後に判明するタイルの劣化、配管やエレベーターなどの内部設備の老朽化、そして予期せぬ自然災害などです。これらの要因によって、当初の予算をオーバーしてしまうことも少なくありません。
本記事では、マンションの大規模修繕で追加費用が発生する理由やその対処法、追加費用を抑えるためのポイントを詳しく解説します。
目次
マンションの大規模修繕で追加費用が発生する理由
マンションの大規模修繕では、当初の見積もりを超えるケースが少なくありません。一部には、悪質な業者による不当な請求も存在しますが、多くは工事を進める中で発生する予期せぬ事態が原因となっています。
ここでは、マンションの大規模修繕で追加費用が発生する主な理由について解説します。
タイルの必要枚数が予定よりも増加した
マンションの大規模修繕で追加費用が発生する主な理由の一つが、補修や交換が必要なタイルの枚数が、当初の見積もりよりも増えることです。
外壁タイルの状態は、打診調査である程度把握できますが、高層階部分のタイルは目視での確認に限られます。実際に工事が始まってから、作業員が近距離で確認した際に、劣化しているタイルが新たに見つかるケースも少なくありません。
加えて、多くの施工業者は「実数精算方式」を採用しています。これは、実際の工事内容に基づいて最終的な金額を決定する方式です。そのため、タイルの必要枚数が増加すると、追加費用が発生する可能性があることを理解しておきましょう。
実数精算方式については後ほど詳しく解説します。
災害の発生により修繕箇所が増えた
マンションの大規模修繕中に自然災害が発生すると、工事内容に影響が生じ、追加費用が発生することがあります。
さらに地震などで工事中や工事完了済みの箇所が損傷し、再修繕が必要となる場合も想定されます。予測困難な事態に備えるためには、十分な予備費用を確保しておいたり、適切な工事保険を契約しておいたりすることが有効です。
マンションの大規模修繕では多くの場合で追加費用が発生している
マンションの大規模修繕では、当初の見積もり額を超える費用が発生することが珍しくありません。
マンション管理センターの調査によると、工事を請け負う業者の半数近くが、契約金額に加えて追加精算が必要になるケースが多いと回答しています(※)。この結果から、実数精算方式の工事では、契約金額に変更が生じやすいことが分かります。
もちろん、予定通りの金額で完了する場合もありますが、追加費用が発生する可能性は高いと考えられます。そのため、管理組合は事前にそのリスクを認識し、予算に余裕を持たせておくことが重要です。
※参考:マンション管理センター.「マンションの大規模修繕工事における工事中の変動要素の取り扱いに関する調査結果」.P4.
https://www.mankan.or.jp/cms-sys/wp-content/uploads/2019/08/1908_tyousa.pdf ,(参照2025‐03‐09).
追加費用の有無は工事請負契約の精算方式で異なる
マンションの大規模修繕で追加費用が発生するかどうかは、工事請負契約の精算方法によって異なります。一般的に、実数精算方式と責任数量方式のどちらかが採用されているため、それぞれの違いを把握しておきましょう。
実数精算方式
実数精算方式とは、前述の通り、工事完了後に実際に発生した費用に基づいて精算を行う方式です。この方式は、想定外の事態にも対応できるというメリットがあります。
しかし、見積もりの精度が低い場合、追加費用が発生しやすくなるというデメリットもあります。特に複数の業者から相見積もりを取る際、受注を目的に意図的に見積もり金額を低く抑える業者も一部存在するため注意が必要です。
また工事中に想定外の劣化が見つかった場合や、悪天候により工期が延びた場合なども追加費用が発生する要因となります。こうしたリスクを考慮し、修繕計画を立てる際には、十分な予備費用を確保しておくことが重要です。
責任数量方式
責任数量方式とは、施工業者が工事数量を決定し、見積もり時に提示された金額がそのまま適用される方式です。そのため、実際に工事を行った結果、想定よりも数量が増えたとしても、追加費用は発生しません。
この方式を採用することで、管理組合側は予算超過のリスクを回避しやすくなり、総会での承認も得やすくなるという利点があります。
しかし、工事数量が当初の想定よりも少なかった場合でも、金額は減額されません。そのため、結果的に割高になってしまう可能性があるというデメリットも存在します。
大規模修繕の追加費用を抑える方法
マンションの大規模修繕で追加費用をできるだけ抑えるには、定期的なメンテナンスや優良業者の選定が重要です。ここでは、追加費用をできるだけ抑える方法を紹介します。
管理会社に任せきりにしない
マンションの大規模修繕で追加費用を抑えるためには、管理会社に全てを任せきりにしないことが重要です。
管理会社と施工会社との提携により、高額な中間マージンが上乗せされた見積もりを提示するケースも存在します。そのような管理会社に任せきりにすると、最終的な追加費用が予算を超過してしまう恐れもあります。
特に業者選びにおいては、管理会社任せにせず管理組合やオーナー自身が積極的に関与し、施工会社に相談することが大切です。大規模修繕の費用相場や見積もり内容について正確な知識を持っていれば、不必要な追加費用の発生を防げるでしょう。
信頼できる業者に修繕を依頼する
マンションの大規模修繕で追加費用を抑えるためには、信頼できる優良業者に修繕工事を依頼することが不可欠です。
一部の悪質な業者は、最初に低価格の見積もりを提示し、契約後に不当な追加費用を請求するケースがあります。このような業者に依頼してしまうと、工事完了後に想定外の費用が発生し、トラブルに発展する可能性も少なくありません。
信頼できる業者に依頼できれば、追加費用を未然に防ぎ、滞りなく工事を進められるでしょう。
マンションの大規模修繕で追加費用を防ぐには優良業者に依頼しよう
マンションの大規模修繕では、多くのケースで追加費用が発生します。その主な原因はタイルの必要枚数の増加や内部劣化の判明、自然災害の発生などが挙げられます。
追加費用を最小限に抑えるためには、定期的なメンテナンスを実施すること、管理会社へ任せきりにしないこと、そして信頼できる優良業者を選定することが重要です。
外装専科では責任数量方式を採っており、自然災害などの特殊なケースや、お客様からの追加工事依頼を除き追加費用は発生しません。マンションの大規模修繕でお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
https://www.gaisousenka.co.jp/
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